【将棋ウォーズ必勝定跡(vs PonaQ10 4級)】
日本将棋連盟公認の将棋対局アプリで、一日3局まで無料で対人戦が可能。また、対局時間も10秒将棋、3分切れ負け、10分切れ負けと、空き時間に手軽に対局できるのが魅力で、20万人近いユーザーが利用しています。(もっといるのかな?)
もちろん、対人で対局するのがメインの楽しみ方ですが、CPUとの練習対局から始める初心者の方も多いのではないのでしょうか?本記事で紹介するのは将棋ウォーズのCPU「難しい」レベルを相手にほぼ確実に優勢へ持ち込む定跡になります。
ただし、対人では基本的に成立しない筋ですので、あくまで対CPU用との作戦ということをお忘れなきよう。
Step1. 先手を取ろう
これは簡単ですね。後手番になったときには投了して、先手番になるまで繰り返しましょう。
※後手番でも勝てる順はありますが、相手の1,3手目によって分岐が多くなるので割愛。
Step2. 飛車先を突く
私は振り飛車を指したい!という人もいるかも知れませんが、分岐を狭くする意味でも初手は必ず▲2六歩と突きます。
さてこれで先手の優勢はほぼ確約されました。
ここで後手が△8四歩あるいは△3四歩と指した進行を順に見ていきましょう。
(1)△8四歩以下
▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩(図1)
本来は▲2四歩とせずに▲7八金とするのが相掛かりの定跡(資料参考)ですが、「難しい」レベルのCPUには通用します。ここから後手は△8六歩と△2四同歩とする進行があるので、順に見ていきます。
(1a) △8六歩の進行
図1から
△8六歩 ▲2三歩成 △8七歩成 ▲2二と △8八と
▲3一と △5二金左 ▲8八銀 △2七歩 ▲5八飛 △2八歩成
▲同飛 △2七角 ▲8七歩 △4九角成 ▲同玉(図1-1)
後手は飛車が縦に動けない(△8八飛成がある)のを見越して2筋に駒を連打しますが、角を打ったタイミングで▲8七歩とすれば暴発します。また、△2七角では△2五角という変化に進むこともありますが、以下▲8七歩△4七角成▲4八金△7四馬▲2一飛成で十分です。ただ、こちらは△2九馬に気を付けないといけないので、やや神経を使う進行でしょうか。
(1b) △2四同歩の進行
本来なら△2四同歩で先手の分が悪いのですが、「難しい」レベルのCPUには通用します。(大事なことなので(ry)
図1から
△2四同歩 ▲同飛 △3二金 ▲2三歩 △同金
▲同飛成 △4一玉 ▲7八金 △6二銀 ▲2八竜(図1-2)
後手の指し手はいろいろありますが、高い可能性で次は△3二玉とするので▲2三金~▲2二金とすれば大成功となります。△6二銀に代えて△6四歩などと指すこともありますが、そのときは▲4八銀などと待ち、△6二銀や△5二金と飛車の横利きが消えた瞬間に▲2三金としましょう。
(2)△3四歩
▲4八銀 △4二玉 ▲5六歩 △3二玉 ▲5七銀 △4二銀
▲4六銀(図2)
ここで△3三角と△4四歩で進行が変わるので見ていきます。
(2a) △3三角の進行
図2から
△3三角 ▲2五歩 △5二金右 ▲4五銀 △3五歩
▲3四銀 △2二角 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △3三銀
▲同銀成 △同玉 ▲2八飛 △3二玉 ▲2四歩(図2-1)
大体こう進みます。
▲3三銀成に対して△同角とするときも一旦飛車を引いてから▲3四銀や▲2二歩を狙って十分です。
(2b) △4四歩の進行
図2から
△4四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲3六歩 △5二金右
▲3五歩 △1五角 ▲6八玉 △3五歩 ▲同銀 △3三角
▲2四歩(図2-2)
進行は一例ですが、3筋を伸ばしてやはり銀の攻めが炸裂しやすいです。
ちなみに、2手目△3四歩に対しても▲2五歩からストレートに棒銀を狙うのは有力です。
進行例を示すと
△3四歩以下
▲2五歩 △3三角 ▲3八銀 △3二金 ▲2七銀 △6二銀
▲2六銀 △5二玉 ▲1六歩 △4二銀 ▲1五銀 △3五歩
▲2四歩 △同歩 ▲同銀 △5五角 ▲2三銀不成△3三金
▲2二歩 △2三金 ▲同飛成 △3三桂 ▲2一歩成(図3)
ここから後手は△4五桂という反撃筋を狙いますが、丁寧に▲4八金と受けておけば問題ありません。
あと、稀に後手は△2二銀と棒銀に備えることがあるので、そのときは▲3六歩から角頭を狙う方針にシフトするのがおススメです。
ざっくりですが、これでメインの変化の解説は終了です。
ただ、コンピュータもランダム性を持っているため、例えば2手目△3四歩に対して▲4八銀とすると△3三角▲5六歩△5二玉と変化したりします。あまりに変な手順は少ないですが、こういったたまに出てくる異なる変化を網羅するのは難しいので、今回は7,8割の可能性で進みうる進行に限ってまとめてみました。
ユーザー毎に設定が異なっているという事がなければ、恐らく誰でも似たような進行になるはずなので、是非お試しあれ♪
勝っても何も得られませんが( ̄∇ ̄)
↓まとめた棋譜
棋譜を研究すというよりはデバックに近い感覚でした。
【おまけ】
プロの対局をひとつご紹介。
今期勝率1位の男、斎藤慎太郎君の角換わり。
【第74期順位戦C級1組▲斎藤慎太郎vs△塚田泰明】
最新型の駒組みから中盤一気に踏み込みリードを奪います。後手の塚田九段も△6九銀から先手玉に迫りますが、端の位を活かして見事に逃げ切った一局です。
イケメンのくせに将棋強いとか卑怯
日本将棋連盟公認の将棋対局アプリで、一日3局まで無料で対人戦が可能。また、対局時間も10秒将棋、3分切れ負け、10分切れ負けと、空き時間に手軽に対局できるのが魅力で、20万人近いユーザーが利用しています。(もっといるのかな?)
もちろん、対人で対局するのがメインの楽しみ方ですが、CPUとの練習対局から始める初心者の方も多いのではないのでしょうか?本記事で紹介するのは将棋ウォーズのCPU「難しい」レベルを相手にほぼ確実に優勢へ持ち込む定跡になります。
ただし、対人では基本的に成立しない筋ですので、あくまで対CPU用との作戦ということをお忘れなきよう。
Step1. 先手を取ろう
これは簡単ですね。後手番になったときには投了して、先手番になるまで繰り返しましょう。
※後手番でも勝てる順はありますが、相手の1,3手目によって分岐が多くなるので割愛。
Step2. 飛車先を突く
私は振り飛車を指したい!という人もいるかも知れませんが、分岐を狭くする意味でも初手は必ず▲2六歩と突きます。
さてこれで先手の優勢はほぼ確約されました。
ここで後手が△8四歩あるいは△3四歩と指した進行を順に見ていきましょう。
(1)△8四歩以下
▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩(図1)
本来は▲2四歩とせずに▲7八金とするのが相掛かりの定跡(資料参考)ですが、「難しい」レベルのCPUには通用します。ここから後手は△8六歩と△2四同歩とする進行があるので、順に見ていきます。
(1a) △8六歩の進行
図1から
△8六歩 ▲2三歩成 △8七歩成 ▲2二と △8八と
▲3一と △5二金左 ▲8八銀 △2七歩 ▲5八飛 △2八歩成
▲同飛 △2七角 ▲8七歩 △4九角成 ▲同玉(図1-1)
後手は飛車が縦に動けない(△8八飛成がある)のを見越して2筋に駒を連打しますが、角を打ったタイミングで▲8七歩とすれば暴発します。また、△2七角では△2五角という変化に進むこともありますが、以下▲8七歩△4七角成▲4八金△7四馬▲2一飛成で十分です。ただ、こちらは△2九馬に気を付けないといけないので、やや神経を使う進行でしょうか。
(1b) △2四同歩の進行
本来なら△2四同歩で先手の分が悪いのですが、「難しい」レベルのCPUには通用します。(大事なことなので(ry)
図1から
△2四同歩 ▲同飛 △3二金 ▲2三歩 △同金
▲同飛成 △4一玉 ▲7八金 △6二銀 ▲2八竜(図1-2)
後手の指し手はいろいろありますが、高い可能性で次は△3二玉とするので▲2三金~▲2二金とすれば大成功となります。△6二銀に代えて△6四歩などと指すこともありますが、そのときは▲4八銀などと待ち、△6二銀や△5二金と飛車の横利きが消えた瞬間に▲2三金としましょう。
(2)△3四歩
▲4八銀 △4二玉 ▲5六歩 △3二玉 ▲5七銀 △4二銀
▲4六銀(図2)
ここで△3三角と△4四歩で進行が変わるので見ていきます。
(2a) △3三角の進行
図2から
△3三角 ▲2五歩 △5二金右 ▲4五銀 △3五歩
▲3四銀 △2二角 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △3三銀
▲同銀成 △同玉 ▲2八飛 △3二玉 ▲2四歩(図2-1)
大体こう進みます。
▲3三銀成に対して△同角とするときも一旦飛車を引いてから▲3四銀や▲2二歩を狙って十分です。
(2b) △4四歩の進行
図2から
△4四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲3六歩 △5二金右
▲3五歩 △1五角 ▲6八玉 △3五歩 ▲同銀 △3三角
▲2四歩(図2-2)
進行は一例ですが、3筋を伸ばしてやはり銀の攻めが炸裂しやすいです。
ちなみに、2手目△3四歩に対しても▲2五歩からストレートに棒銀を狙うのは有力です。
進行例を示すと
△3四歩以下
▲2五歩 △3三角 ▲3八銀 △3二金 ▲2七銀 △6二銀
▲2六銀 △5二玉 ▲1六歩 △4二銀 ▲1五銀 △3五歩
▲2四歩 △同歩 ▲同銀 △5五角 ▲2三銀不成△3三金
▲2二歩 △2三金 ▲同飛成 △3三桂 ▲2一歩成(図3)
ここから後手は△4五桂という反撃筋を狙いますが、丁寧に▲4八金と受けておけば問題ありません。
あと、稀に後手は△2二銀と棒銀に備えることがあるので、そのときは▲3六歩から角頭を狙う方針にシフトするのがおススメです。
ざっくりですが、これでメインの変化の解説は終了です。
ただ、コンピュータもランダム性を持っているため、例えば2手目△3四歩に対して▲4八銀とすると△3三角▲5六歩△5二玉と変化したりします。あまりに変な手順は少ないですが、こういったたまに出てくる異なる変化を網羅するのは難しいので、今回は7,8割の可能性で進みうる進行に限ってまとめてみました。
ユーザー毎に設定が異なっているという事がなければ、恐らく誰でも似たような進行になるはずなので、是非お試しあれ♪
勝っても何も得られませんが( ̄∇ ̄)
↓まとめた棋譜
棋譜を研究すというよりはデバックに近い感覚でした。
【おまけ】
プロの対局をひとつご紹介。
今期勝率1位の男、斎藤慎太郎君の角換わり。
【第74期順位戦C級1組▲斎藤慎太郎vs△塚田泰明】
最新型の駒組みから中盤一気に踏み込みリードを奪います。後手の塚田九段も△6九銀から先手玉に迫りますが、端の位を活かして見事に逃げ切った一局です。
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