【第74期順位戦A級8回戦】
ラス前の一斉対局。
名人挑戦の可能性も絞られました。

【第74期順位戦A級8回戦▲森内俊之vs△深浦康市】

本格的相矢倉。
先手が序盤から工夫を凝らし、後手が先手の攻め駒を抑え込めるかの勝負に。
先手が細い攻めを繋いだようでしたが、裏から利かす△4四金が手厚く後手が逃げ切った一局です。
やはり深浦九段は玉頭のねじり合いに定評がある印象です。

【第74期順位戦A級8回戦▲広瀬章人vs△佐藤康光】

伝家の宝刀「ダイレクト向かい飛車」
互いに玉を固めあってから指し手の難しい展開が続きますが、一瞬の隙をついて先手が一気にリードを奪った一局です。これがあるから振り飛車は難しいんです。

【第74期順位戦A級8回戦▲佐藤天彦vs△久保利明】

後手番藤井システム。
先手は居飛車穴熊を含みに駒組みを進めていきますが、後手は美濃囲いにしっかり囲ってから前例とは微妙に異なる形から仕掛けていきます。途中は激しい変化がたくさん含まれていましたが、やはりいずれも「玉が堅い」ので先手が良さそうな形勢。
居飛車穴熊は振り飛車党にとってのガンですね。

【第74期順位戦A級8回戦▲渡辺明vs△屋敷伸之】

屋敷得意の急戦。
相矢倉の中盤戦から一気に終盤まで進み、先手が一手勝っていそうに見えたものの実際の形勢は難解。
細い攻めを巧みにつないだ後手が丁寧に勝ちを拾った一局となりました。
オリジナルの戦法で勝てると気持ちいいですよね。

【第74期順位戦A級8回戦▲郷田真隆vs△行方尚史】

後手が端を突き越す少数派の相掛かりに。
後手は先手の銀を引っ張り込んで捕獲しにかかりますが、継ぎ歩から銀を生還させてやや先手が指せそうな形勢に。途中は「と金+矢倉」vs「銀得」という戦いでしたが、飛車を追いつつ桂を拾いながら攻めを継続して難解な終盤戦へ。
最後は難解でしたが、玉の不詰めをしっかり読み切った行方八段が逃げ切りました。

成績をまとめると
【7勝1敗】佐藤天(9)
【6勝2敗】行方(1)
【5勝3敗】渡辺(2)、佐藤康(8)
【3勝5敗】深浦(5)、森内(7)
【2勝6敗】久保(3)、広瀬(4)、郷田(6)

これで名人挑戦候補は佐藤天彦八段と行方八段の2名。
最終局はこの2名がぶつかり、天彦さんが勝てばストレートで挑戦権獲得。行方さんが勝てばプレーオフに持ち込めます。
降級候補は森内九段、久保九段、広瀬八段、郷田王将の4名。
73A8
久保九段、広瀬八段は勝てば自力残留。
森内九段は勝ったときでも広瀬、郷田両名が勝ってしまうと降級。
ただ、負けたときも広瀬、郷田両名が負けていると残留。
郷田王将が一番厳しく、まず屋敷九段に勝ったうえで広瀬八段が負けないと残留の目がありません。

やはり前期順位の差が響いてきますね。
個人的には森内-久保戦が一番終局が遅いと見ますが、どうでしょう。(そこかよ)


【矢倉3七銀戦法】
将棋ウォーズで適当に指しております。
2016-02-04a
現課題局面は上の局面で、どこかで▲6五歩~▲7七角の形を作りながら▲4六銀~▲3五歩としていく要領で、一言で言えば「攻めきるか負けるか」みたいな展開を想定しています。
私個人の感触では後手持ちですが、実際攻めてるうちに難しくなることもあるので大変です。
もし知ってる人がいたら教えてください。^^;

【役に立たない参考棋譜】
いずれも私の将棋ウォーズから。10切れなんで多少は将棋らしい手が指せてると思います。
あと記事書くまで気付かなかったんですが、どちらも同じ相手でした。w
ちゃんと1局目の反省を活かしているあたりさすが矢倉党です。


*ちなみに相手の方の棋力はウォーズ二段です。

【独り言】
最近の歌手がいまいちとか歌が悪いとか全然そんなことはないんですが、
売れてる歌手を見ていると最近の歌手は歌が「巧い」ひとたちが多くて、
一世代前の方々は歌が「旨い」ひとたちが多いって感じ。

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