棋になる話を棋の向くままに

「おい、将棋しろよ」
某大学将棋部のアイツが色々書きます。
主に将棋の資料、タイトル戦の棋譜、自戦記などをうpしていきますが、ときどき将棋と関係ないことも記事にします。

更新頻度:月4~5回

カテゴリ:将棋棋譜 > 王座戦

王座戦最終局。
貴族の名にふさわしい赤紫のオシャンティの和服で気合十分の佐藤天彦。
先手を取った羽生王座の戦型にも注目が集まるが、堂々と横歩取り!
相手の土俵で戦う。それが王者。

最新型の戦いも予想されましたが、本譜は△5二玉に対し▲7七角
2015-10-29a
これはかなりマイナーな指し方です。
前例もぐっと減り、ほとんど未知の局面と言っても過言ではないでしょう。
最後の対局は「地力」で勝負する局面へと進んでいきます。
2015-10-29b
本譜の急所のひとつはこの局面。
先手中住まいvs後手中原囲いという少し古風な対抗形で▲3六歩と突いたところ。
ここから後手が△9六歩と端攻めを敢行。以下、9筋の香を吊り上げてから桂を跳ねますが、先手も▲2二歩を絶妙なタイミングで利かしてから▲3七桂と跳ねて仕掛ける体勢を築きます。
2015-10-29c
後手の攻めは分かっていても受けづらい。ならば受けない!と▲8六歩から強く催促して、飛車がずれたタイミングで後手の左辺に利かしをいれてますます難解な局面へ。局所的な戦いですが、こうなってみれば先手の囲いは手が付かない限りかなりの耐久力があります。
ここで△2六角とする手が有力と見られていたようですが、感想戦での検討は▲5五桂から踏み込んで難解。
ただ、本譜の△2六香は攻め味が薄く、先手の強襲を許したことを思うと疑問手だったかもしれないです。
2015-10-29d
先手は黙っているわけにはいかないので、飛車を切ってからひたすら玉のコビンに戦力を集中させていきます。
飛車を切っているために攻め足が止まってしまえばそこで試合終了。
しかし、羽生の終盤術は卓越しており、銀で狙いをつけた局面は駒を使い切って一見筋悪に見えるものの、急所を的確にとらえており冷静な攻めとの評判。受けが利かないと早逃げで対応してきますが、駒得を重ねてから細心の手順で寄せにいくのが手堅い勝ち方。
ここまで進んでみると先手の中住まいは綺麗に残り、横歩取りの快勝パターンになっています。
最後は後手から迫る手段がないため無念の投了。

積極的に動いた後手でしたが、急所を的確にとらえた羽生王座の終盤術が光る一局でした。



ここ数年は王座戦では中村太地、豊島くんの挑戦も記憶に新しく、
いずれもフルセットの激戦でしたが、ギリギリのところでいつも王座を防衛してますね。
恐らく若手棋士の間でも王座は「ラスボス」的な位置なんじゃないですか?w

ちなみに棋王戦挑決トーナメントでは羽生四冠が敗退!?
誰に負けたのかというとあの『四間飛車を激減させた男』阿部健治郎
独特な感性で将棋を指す期待の若手ですが、なかなか美しい棋譜で見事な勝ち方でした。

【第41期棋王戦挑決トーナメント▲羽生善治vs△阿部健治郎】


一瞬記録ミスかと疑いますが、終盤の△5六金!が盤上この一手の決め手。
ピッタリ詰めろ逃れの詰めろで羽生四冠を下しました。
カッケェ・・・///

~雑記~
最近のテーマ
2015-10-26a2015-10-26b
左は俗にいう「横歩取らず」の相掛かり。
端を受けてくれれば中原流で仕掛けるんですが、受けずに棒銀が案外やっかい。
端歩の活かし方が分からない・・・緩手なんだろうか?個人的には対応は2つ。
おとなしくいくなら▲1五歩~▲5八玉として守勢に回って端の位を主張。
激しくいくなら▲3六歩△7四銀▲3五歩△同歩▲3七銀くらいで、
(1)△8五銀には▲2二角成△同角▲7七桂△7四銀▲4六銀
(2)△3六歩には▲同銀△8五銀の攻め合いでどうなっているのか・・・
右図は対「脇システム」先手から角交換してきたら手順に歩を伸ばして仕掛けるという駒組み。
じっと端を伸ばされて▲1七桂~▲2五桂が結構嫌味。▲1七桂の瞬間に△4五歩とすれば角交換は必須になるものの、矢倉が薄いのが気になる。堂々と△4三金右とするもんだろうか?
△4三金右に▲6四角△同歩▲8三角はチラッと気になるんですが△5二角で捕獲できるかと。

誰か相掛かりと矢倉教えてくんねえかなぁw


最近の対局中のメンタル面でのテーマは「残心」
優勢になってからも気を抜かないのは当然ですが、相手玉を詰ますまで力を抜かないようにしたいですね。


10/31追記
王座戦第5局と同様の仕掛けとして取り上げられていたのが下の棋譜
【第45期新人王戦準々決勝▲阿部光瑠vs△斎藤慎太郎】

▲5六角と打つ同様の筋が成立しないのか、少し気になるところです。

続きを読む

注目の第4局。後手番を持った羽生王座は4手目に△3二金と
後手一手損角換わりの出だしを目指します。
後手番の角換わりの現状を踏まえ、横歩取りを得意とする天彦八段に対して
力戦調の将棋で力押ししようという盤外の駆け引きといったところでしょう。

序盤は先手が棒銀を見せ、それに反応した後手が早繰り銀に構えたところで
腰掛け銀を目指す、いわば「後出しジャンケン」のような駆け引きが展開されます。

2015-10-07a
先手は腰掛け銀から自然に玉を固めるのに対し、
後手は居玉のまま駒組みを進めているところで先手が▲4五歩から開戦します。
普通の腰掛け銀なら▲5六銀から▲4五歩とするところですが、
後手が△7五歩と仕掛けられる形のため、勢いをつけて攻めの速度をあげる手段です。

2015-10-07b
ただし、後手も手にした歩を活かして桂頭を逆襲。
1~4筋の攻防に焦点が定められてきたところで▲4八金が緩急をつけた指し回し。
手堅い指し回しに定評のある天彦八段ならではの一手に思えましたが、
ここからの羽生王座の指し手が、▲5九角から▲4三金左~▲4八角成~▲4四銀と
角金交換の駒損ですが、先手の攻めのラインをずらしながら手順に中央に駒を集めて
先手の攻めに対抗する構想で秀逸だったように思います。
2015-10-07c

先手は角を切りながら踏み込みますが、△3七歩成から後手も先手陣に嫌味をつけ
かなりの勝負形になりました。感想戦では「仕方がない」といった感じの感想でしたが
この辺りでハッキリ優勢になる順が見つからなかったことを思うと
すでに難しい形勢になっている可能性が高そうですね。

2015-10-07d

先手はとにかく駒を最大限に活用して寄せを目指しますが、
後手の居玉が意外にも遠く、後手から△6九金の楔が入ったあたりで
形勢判断が後手に傾き始めます。
ここからは後手は丁寧に面倒を見て、先手の攻めを余したところで△8六歩から反撃。
一気の寄せで勝ちきってしまいました。

【第63期王座戦第4局▲佐藤天彦八段vs△羽生善治王座】


理論的な部分では▲7一角や▲4五飛といった手は少し踏み込み過ぎで
どこかで攻め合う形になるのが有力だったのでは、という感じです。
実戦的な部分では▲4五歩の仕掛けから流れが加速して、
先手が後手の曲線的な変化にギアを落とせなかった部分があったように思います。
天彦八段も対局の流れをコントロールするのが非常にうまいですが、
曲線的な指し回しでは将棋界随一の羽生王座の勝負術の前に敗れた、といったところでしょうか。
とにもかくにも、これで王座戦はフルセットの第5局へ。
両者の熱い戦いに期待です。

~雑記~
ワンパンマンのアニメスタッフが第1話からワンパンされてるんですが大丈夫でしょうか?
あとYBJですが、なんかキラキラし過ぎててホモホモしい女性受けを狙いすぎてる感が...
手塚先生のブラックジャックは原作を何故か持ってますが、言葉遣いはもっとくだけている印象です。
ヒロインは如月先生じゃないのか・・・(困惑)


続きを読む

更新遅れたなぁ(しみじみ)

将棋界の貴族、佐藤天彦八段が挑戦する第63期王座戦。
後手番を持った佐藤八段の戦型は第1局に引き続き横歩取り。
基本的に、相居飛車で後手一手損角換わりを除けば後手番の戦型は
矢倉+角換わり
矢倉+横歩取り
相掛かり+横歩取り
などの組み合わせが濃厚になる上、天彦八段は2手目に△3四歩と突いて
後手番での横歩取りを得意にしていることもあって、大方の予想通りの戦型ですね。

2015-09-27a
上図は序盤戦。後手は△1五歩と端を詰めているのが趣向で、機を見て△2四飛から
飛車交換になったときに△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△1九飛▲2八金△2七歩
というような筋を狙っているため、先手としても慎重な対応が求められます。
また、上図から本譜の△6二玉は最近となっては違和感が少ない手ですが、
端を絡めて動くときにいずれ戦場になる2筋から遠ざけ、美濃に囲う順を見た構想です。

2015-09-27b
先手は銀を繰り出してから飛車を引き、落ち着いた流れになるかと思ったところで後手が仕掛けます。
本譜の△1六歩~△1七歩が機敏な動き。
先手はどう応じても△2四飛の筋を中心に動かれて戦いが起こることを避けられません。
先手の手段が困ったようですが、ここで▲2一角が羽生王座の指した手。
直接の意味では△2四飛の筋を防ぎながら先手を取ったものですが、
角を手放すだけに決断の一手です。後手は▲2一角に△2四歩と受け、
先手としては流れを治めることに成功しましたが、今度はこの角を活かすことができるかどうかに
焦点が絞られていきます。

2015-09-27c
△5二金~△2二金としても角を捕獲できますが、先手の飛車の射程に入ることや、
中央が薄いこともあって後手としても怖いところ。
本譜の△4二金~△5二金上は手数はかかりますが、△4一金~△3一金と
より安全に角を召し捕ってしまう狙いで、先手としては実現させるわけにはいきません。
しかし、上図の△2二角が先手の手を見切った対応で、
これで先手は△3一金の捕獲を防ぐことは困難になりました。
一度▲7五銀と飛車を追う手にも△8二飛で△3一金が間に合うと宣言しているのもポイント。

2015-09-27d
結果的に角桂と銀の交換となり先手は駒損。
先手は駒が前進しているものの、後手の陣形は低くコンパクトにまとまっており隙がありません。
先手は手を作っていかないと駒損だけが残ってしまうので▲3四歩△5一角▲3三銀!と
意地でも飛車を活用して攻め合いの形を目指しますが、下図の△2五歩が鋭い切り返し
2015-09-27e
同飛とする手に△4六桂▲同歩△1四角の間接王手飛車を用意している手ですが、
先手は他に手段も無いので▲2五飛△4六桂▲6八玉△3八桂成▲2一飛成として
勝負するよりありません。
2015-09-27f
後手は△4八成桂として寄せを狙いますが、羽生は即座に▲1一竜。
後手は黙っていると▲8五香(歩切れなので厳しい)や▲6五桂があって大変なので
ここでしっかり寄せきりたいところ。
本譜の△5九角~△6八金が恐らく最善最速の寄せで、同金に△8七飛成▲7八金打(他は詰み)
△3三角(下図)とした手が決め手となりました。
2015-09-27g
銀を取ったことで先手玉は詰めろですが、▲8七竜とすると△1一角とした手が
竜を取って再び詰めろで先手に手段がありません。
本譜は▲3三歩成と形を作ったところで後手が先手玉を詰まして投了となりました。

難しいように見える序盤から隙ありと見て動いた天彦八段の大局観。
羽生王座の勝負手にも冷静に対応した受けの強さ。
終盤で次々に繰り出される鋭い手と正確な寄せ。
天彦八段の強さが存分に発揮された快勝譜をなったことでしょう。

個人的には△1六歩からの仕掛けは定跡化されておかしくない手順だと思いました。



羽生王座は△1七歩と垂らされた時点ではすでに苦しいと見ていた模様。これで天彦は王座奪取にリーチ。
王座戦は羽生さんが最も力を発揮しているタイトルと言われるだけに、ここを取るかどうかはこれからの棋界のタイトル全体の流れを左右することになるやも知れません。
第4局は羽生王座が後手番。
横歩か角換わりというのが無難ですが、あえて力戦調の相居飛車と戦型予想してみます。

~雑記~
ニコ生にて村山じめいの謝罪会見が開かれました。
謝罪の内容を要約すると
①叡王戦で村山慈明が飯島七段を倒す。
②研究会で村山七段と飯島七段が同席する。
③村山七段か「叡王戦の調子はどうですか?」と飯島七段に聞く。
④「あ、そういえば僕に負けたんですね。」

ひねり飛車って奥が深い。



続きを読む

角換わり多すぎぃ!!

第2局は角換わり。両者の戦型としては予想の範疇でしたが、
後手を持った羽生王座の対策は△6五歩の位取り。
2015-09-19a
渡辺棋王などが得意にしている指し方で、後手は最善形を崩さず待機する一方
先手は細かく整えて最善形の仕掛けを模索する展開になる作戦です。
ここから▲6八飛△6二飛▲4八飛△9二飛▲4五歩と進むのですが、
△9二飛で△8二飛とすると▲2八飛のときに後手は必ず陣形が僅かにほころぶ狙いです。
先手は4筋で歩を入手して、手順は違いましたが前例のある形に進行します。
2015-09-19b
記憶に新しい方がいるかと思いますが、前期王将戦で現れた形ですね。
前例の渡辺棋王の手は△5五銀と模様を張る手でしたが、
羽生王座の選択は△4二金引とさらに手待ち。
先手は▲5六歩から▲4六角や▲4六銀の好形を目指しますが、
▲5六歩と陣形が膨らんだところが隙と見て後手が動きます。
2015-09-19c
後手は8筋の突き捨てを入れた後に△7四歩から攻めを目指しますが
先手の▲4六角が急所の一着。後手は角を合わせて手順に桂を跳ねれるようですが
このラインを押さえておくことで後手の攻めを制約しています。
上図は▲4五歩と押さえたところで、▲4五桂が消えて損のようですが
8筋の歩得と4筋は位と見ることもできるので、黙っていると後手は押し負ける流れ。

黙っていられないとばかりに△6六歩~△9五歩と戦端を開いていきます。

2015-09-19d
後手の攻めがひと段落したところ。
上図で▲6六銀とするのも有力ですが、▲7八玉が天彦八段らしい受けの一手。
▲6六銀が潰す受けなら▲7八玉はさばく受けといった感じ。
後手は攻めが切れないように△6三飛から辛抱を重ねますが、
先手は後手に有効な手がないと見て自陣に手をいれていきます。

2015-09-19e
しかし、羽生王座を黙っていません。
先手が▲8五歩と伸ばした歩に狙いを定め、後手は総戦力を投資して先手陣の突破を図ります。
上図は受けきりも狙えそうですが、駒があちこちに利いていて意外とうるさい。
天彦八段の対応に注目が集まりますが、ここで▲3五歩と流れを切り替えて踏み込んだ手が勝着となりました。
2015-09-19f
後手は9筋の角銀を使わなければ攻められないのですが、
如何せん先手の攻めが早いため受けに回らざるを得ません。
持駒は桂と歩だけですが、上図の▲3四歩が厳しい攻めで△同銀に▲5五角で
△3三金右と受けさせてから▲4六桂と好所に桂を設置することに成功し、
以下は危なげなく先手が押し切りました。

中盤は後手がうまく手を作ってるようにも見えましたが、
天彦八段が正確な対応で受けきり、万全を期したところで一撃で決める。
攻防のバランスに優れた天彦八段の棋風が存分に発揮された一局ですね。

これで番勝負は1-1のタイに
リーチがかかる次の対局は今期王座戦の峠となりそうです。
戦型予想は横歩取りでどうでしょう。

【第63期王座戦第2局】

羽生といえば王座って感じです。
王座戦の決着は今後のタイトル戦の流れを作るものとなるか
期待が高まります。

ちなみに竜王戦は渡辺棋王が挑戦者に決まりました。
「竜王」のタイトルが最も似合う男、渡辺明。
どちらにせよ糸谷竜王にとっても厳しい戦いになることは間違いないでしょう。

~雑記~
ダイレクト向かい飛車面白い。

某漫画にチラッと登場した詰将棋です。
有名なやつですが、有段者ならひと目かも知れませんね。
2015-09-19g
解答は↓(反転)
▲2四香 △2三銀 ▲2二歩 △1一玉 ▲1二歩 △同銀
▲2一歩成△同銀  ▲1二歩 △同玉  ▲2三香成△1一玉
▲1二歩 △同銀  ▲2二と
まで
△2三銀の中合いに同香不成は△1二玉で不詰め。
銀以外の中合いは▲2二歩~▲1二歩の筋で詰むので無効。角の中合いも早詰み。
▲2三香成では▲2三とでも問題ない。
初めて解いたときには級位者だったので、2,3分かかりましたね。懐かしい

続きを読む

王座に永く鎮座する羽生四冠に挑戦するのは
今期順位戦でも好調を見せる佐藤天彦八段。
天彦八段の実力の高さは誰もが認めるところで
今までタイトル戦の舞台にあがってこなかったのが不思議なほどです。
(恐らく羽生世代のせい)

先手番となった羽生王座の戦型にも注目が集まりますが、
第1局は天彦八段の十八番である「横歩取り」へと進みます。
2015-09-06a
▲3八銀は先手の趣向で、近年流行している
△2四銀~△2四飛の筋に備えている意味があります。
後手は自然な駒組みを続け、先手はバランスを崩さないように
端桂の活用で駒組みを進めていきます。
2015-09-06b
いきなりの仕掛け。
横歩取りを得意にしているだけあって、事前の研究を匂わせるような
単騎の仕掛けで局面を動かしていき、中盤の焦点はこの桂を取りきれるか、
後手が手を作ることができるかに絞られていきます。
2015-09-06c
後手はギリギリのところで桂馬をさばきますが、中盤を終えたところで駒損になってしまったので
歩を細かく使って手を作っていき、さらに飛車を見捨てて玉頭から迫っていきます。
2015-09-06d
一見怖い形ですが、後手の攻め駒を不足気味で凌いでしまえば先手が十分の形勢。
先手は4八からの逃走経路を確保したところで早逃げ。
そして自玉が安全になったところで飛車を追い、一転して攻勢にはいります。
終盤は後手の攻めを見切った寄せで華麗に討ち取りました。
2015-09-06e
中盤は難解な形勢でしたが、全体を通して後手の攻めを見切った受けと
終盤の鋭く正確な寄せが目立った一局だったと思います。
天彦八段としては実力が十分に発揮できなかったようにも思え、
途中で後手が指せる変化がハッキリ示されなかったところを見ると、
研究が不発に終わった感じでしょうか。

相変わらず「実戦の中で対応する」羽生王座
ここまで感性が突出していれば研究なんかしなくても勝てるんでしょうねぇ
第2局で天彦八段の巻き返しに期待です。

【第63期王座戦第1局】


~雑記~
横浜で行われている空手道の国際大会を見てたんですが、
やはりオリンピック競技になるにはまだまだ大変という印象です。
ルール改定前に比べると、他競技との差別化がハッキリしたのですが、
改定後まもないせいか、審判や進行が少し渋滞気味で
スムーズな試合運びが難しそうな印象でした。
2020年に行うことを考えれば採用は十分あり得る話なので、
今後の動向に注目ですね♪
あ、私は一応「空手道」やってましたw

追記.
団体戦、男女とも優勝おめでとう!!
続きを読む

このページのトップヘ